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6月8日に平野武道具様より防具一式を購入させて頂いた佐々木と申します。
 実は、この日、私の35歳の誕生日でした。
  誕生日の前日に防具が仕上がった旨、連絡を頂きまして横浜から引き取りに
 あがらせて頂きました。よい記念になります。


 私が購入させて頂いた防具は一式全てミシン刺しで、軽さは(S)という仕様です。
  それでは使用感について報告いたします。
 この報告は、購入した防具をはじめて使った際に感じた使用感という事です。

1.
  購入した一引印の防具の装着感は、いわゆる剣道の防具というより、

  スポーツ・スーツといった感じです。自然体の動きをまったく制限しませんし、
  体に擦れを起こすこともありませんでした。
  たとえて言うなら以前に使用していた防具は、重い革靴(最初は硬くて痛いが徐々に慣れる)。
  一引印の防具は、スニーカー(軽くていきなりフィット)という感じです。

2.
  野球のグローブでも、大工さんのノコギリでも上手な人が使い込んでいる道具は

  非常に使いやすいという経験があります。
  購入した防具には、既にその様な使いやすさが備わっていました。
  これは、膨大な稽古と試合数を経験された選手の方々から直に意見を頂戴し、
  それを製品にフィードバックしていることの賜物である感じます。
  購入した一引印の防具はまさに実戦むけのフォーミュラー仕様という印象です。
  私の防具の軽さは(S)仕様ですが、さらに軽い(SS)仕様と
  なればその印象
はさらに際立つことでしょう。

3.
  面は、いきなり使って大汗をかいても、顔が青く染まらない面でした。

  (私が青くなるのを期待していた人もいましたが・・・)
  顔が接触する部分の素材に汗対策の素材が使用されているため、
  汗をかいてもサッパリした肌ざわりです。

4.
  私は、今回、防具を購入して
17年ぶりに剣道をはじめました。
  先日、先生方の審判練習を行うために試合を2試合行う機会が御座いました。
  まだ、稽古は3回です。そして何より17年ぶりの試合です。
  とっても緊張しました。

  当然、防具一式も3回しか使用していません。
  勝負は気合と泥臭さで2試合ともメン・コテの2本勝ちを収める事ができました。
  一本も取られませんでした。なんとも懐かしい感覚でした。
   (すみません自慢でした。)


  このことからも一引印の防具の機動性の良さがわかると思います。
  これが、おろしたての硬くて重い防具をつけていたら試合にすら
  ならなかった
ものと思います。

5.
  最後により良く防具をフィットさせる為に私が行った紐の処理について
報告します。

  @購入時に付いてくる面と胴の紐を防具からはずして水洗いします。
  Aぬるま湯に洗濯用柔軟材と紐を入れて揉み込みます。
  B5分ほど放置
  Cそのまま固く絞った雑巾で紐を強くひっぱりながらしごく様に水分を取ります。
   (自分が使用した柔軟材は濯がなくてよい物でした。)

  D影乾しします。

  これで、かなりフィット感が良くなります。
  いきなり、一引印の防具がハイパフォーマンスを発揮します。

  以上がおろしたての一引印防具一式を使用した感想です。


 ところで、防具は馴らし不要でも私の体に馴らしが必要です。
  防具が出来るまでの間、自分ではかなり素振りや走り込みをしたつもりでしたが、だめですね。
 実際に稽古をすると体の中心から痛くなります。

 背中や首、腕や足などの表面的な筋肉痛もありますが、一方では内臓の筋肉が
 痛くなるような感じもあります。
 また、左足は豆がつぶれてしまいましたし、右足はかかとが痛くなってしまいました。

  なにか満身創痍という感じです。あらためて剣道は全身運動なのだと実感しました。
 これからも、あまり飛ばし過ぎない様にして怪我に気おつけて稽古しようと思います。

 長くなってしまいましたが、これからもよい防具を作り続けて下さいますようお願い申し上げます。

                        2002年6月   佐々木拓也 様     


 
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